給湯器は点けっぱなしがいいのか?都度消しが良いのか?
「お湯を使わないなら給湯器の電源を切りなさい。火事になるし、ガス代がもったいない」と小さい頃は親から何度も言われました。自分以外にもこういったことを言われた経験がある方は他にもいるのではないでしょうか?大人になった今、真相を調べてみたので今回は皆さんにも真相をお伝えします。
給湯器が火災の原因になり得るのか?
結論から言うと給湯器が火災の原因になっていたのは昔の話です。
昔に普及していたバランス釜と呼ばれるタイプの古い給湯器は、電源を入れると種火が点き、そのまま火が点いた状態を維持する仕組みでした。そのためバランス釜の場合は電源を消さないと火災につながる危険性がありました。
しかし、現在普及している壁掛けタイプの給湯器は、電源を入れただけでは種火は点かず、お湯を出したときに初めて火が点く仕組みなのです。また、最近の給湯器には危険性を検知して自動でガスを止める安全装置が付いている機器も多くあります。
つまり、現在でもバランス釜を使っている場合は火災の恐れがありますが、壁掛け給湯器の場合は火事になる可能性はほぼないと言えます。皆さんのお家の給湯器はどちらのタイプですか?
バランス釜 壁掛け給湯器
お得なのは点けっぱなし?都度消し?
次は料金についてです。給湯器を点けっぱなしにすると費用として掛かりそうな「ガス代」「電気代」を解説します。
〇ガス代
給湯器を点けっぱなしにした際のガス代についてですが、先程給湯器の仕組みについて簡単にお伝えさせていただいた「バランス釜は電源を入れたら種火が付きその状態を維持する。」「壁掛け給湯器はお湯を出したときに初めて火が点く。」という点がポイントになってきます。壁掛け給湯器の場合電源を入れただけでは火は点かない=ガスを使わないということなのです。
そのため給湯器の点けっぱなしでガス代がかかるということはありません。
〇電気代
給湯器を点けっぱなしにしている場合と都度消している場合とでは電気代で差がでてきます。1年中ずっと点けっぱなしにしていた場合の電気代は以下のように算出されます
6.55÷1000×24時間×365日×27円=約1549.20円
点けっぱなしにしていると年間で約1,600円の費用が掛かるわけです。しかし、ここで大事なのは電源を入れていなくても電気代は掛かってしまうということです。
家電製品やガス給湯器は電源を入れていなくても電源コンセントに繋がっているだけで「待機電力」というものが掛かってきます。給湯器の年間の待機電力は以下のように算出されます。
5.16÷1000×24時間×365日×27円=約1220.44円
1年間点けっぱなしにしている場合と1回も点けない場合とでは約328円の差です。
結果としては都度消す方がお得だと言えますが、この約328円と都度消す手間どちらを取るかは人それぞれだと思います。
※待機電力がもったいないからと言ってコンセントを抜くのは絶対にNGです。
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