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勘違いしている人多数!網入りガラスの本来の目的とは?2023-03-13
お部屋によっては窓ガラスが金属のワイヤーの入った「網入りガラス」になっている所があるかと思います。一見すると頑丈そうで防犯性に優れているように見えますが実は真逆で泥棒に狙われやすいと言われています。今回はそんな網入りガラスの本来の用途をお伝えさせていただきます。
「網入りガラス」ってどんなガラス?
網入りガラスとはガラスの中にワイヤーが入っているガラスの総称です。そもそも防火用に開発されたガラスで、火災が発生した際に熱でガラスが割れても周囲にガラスの破片を飛散させない。ガラスに大きく穴があくこともないので隣家への延焼防止や、炎への酸素供給の減少などの効果が見込めます。
気になるガラスの強度ですが、所謂「普通のガラス」と言われるフロートガラスと大差がないため、工具があれば難なくガラスは割られてしまいます。
また、網入りガラスで問い合わせが多いのが「ガラスが勝手に割れた」というものです。ガラスの内部に入っているワイヤーは熱を持ちやすく日が当たったりすると、わずかですが膨張していきます。膨張に耐え切れず割れてしまうのが原因です。熱割れによるガラスの割れは入居者の故意、過失に当たらないため費用が請求されることはないのでご安心ください
なぜ防犯性が低いと言われているのか?
網入りガラスは防犯性においては「防犯性に優れている」どころか、むしろ「泥棒に狙われやすい」ともいわれています。
泥棒が室内に侵入する主な手口は、窓ガラスの一部を割ってそこからクレセント鍵を回して侵入します。ガラスを割るときに通常のガラスであれば大きな破片が落ちて大きな音が出ることがありますが、網入りガラスの場合はガラスの飛散が最小限に抑えられるため周囲に気付かれにくく泥棒には都合がいいのです。
また、防犯性が高いと勘違いしてシャッターや雨戸を閉めないことが多いことも理由として挙げられます。
まとめ
普通に暮らすうえではあまりメリットの感じられない網入りガラス。自分の部屋の網入りガラスを別のガラスに変えてほしいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、建物が防火地域や準防火地域といった防火措置をとる必要のある地域に立地している場合は建築基準法や消防法で取り付けが義務付けられているため網入りガラスを変えることができません。防犯面が気になる場合は雨戸やシャッターを閉める、防犯グッズを活用しましょう。
ページ作成日 2023-03-13
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